以前から時々、食べるだけではもったいない「飾りものとしてのウニの面白さ」について書かせて頂きました。
今回のテーマは世界で一番小さなウニ、マメウニです。

ウニは、普通のウニの姿をした「正形ウニ」と、ウニらしくないウニのなかま「不正形ウニ」の2つに大きく分けられます。
マメウニは後者の中でタコノマクラのグループに属し、日本ではコメツブウニ、ニホンマメウニ、ボタンウニなど10種類ほどが知られています。
名前を見ただけでも小さいだろうと想像はつきますが、ほとんどの種類は体長が5ミリ程度しかありません。
形は楕円形で平たく、生きている時は全体が細かい棘でおおわれていますが、その下にある殻は白色で表面にはこの仲間のトレードマークである花びら模様が刻まれています。それが種類によってさまざまに変化し、名前を調べる時の目安にもなっています。

コレクションを考えたとき、海の中にいるウニを自分で採集するのはとても大変です。
でも、死んで浜辺に打ち上げられたものなら陸地でも採集できます。
方法も簡単で、貝殻がたくさん集まっているような場所に行って、その中に混ざって落ちているウニを探せばいいのです。
たいていは棘が抜け落ちた殻の状態で見つかりますが、ウニの場合は、生きている姿よりもむしろ殻のほうが色や模様もきれいで楽しめるので全然問題はありません。面白いと思われたらぜひ探してみて下さい。

世界最小の話しをすれば やっぱり大きい方も気になるところです。
正形ウニでは、フクロウニの一種で殻の直径が38センチに達する怪物がいます。
ただ棘は長くなく、一方で殻は10センチ程度ですが棘が30センチ以上あるガンガゼの一種がいて、棘を含んだ大きさではこれが最大でしょう。
不正形ウニでは、相模湾などの600メートル以上の深海にすむウルトラブンブクが有名で、殻径は最大20センチとされています。もう名前のインパクトだけでこれがナンバー1と言いたいところですが、他にも大きな種類はいて、カリフォルニア半島周辺で採集されたタコノマクラの一種 C. europasificusは、いま私の手元にある標本でも24センチ以上あります。
当然もっと大きいのもいるでしょうから間違いなく世界最大種のひとつでしょう。
小さい方の代表のマメウニもタコノマクラのグループということで、世界の最小種と最大種が親戚同士というのも面白いです。

それから、ウニは孵化した直後(プランクトン時代)を除くとすでに親と同じ姿なので、極端なサイズの違いは同じ種類の中でも存在します。例えばおなじみのバフンウニやムラサキウニでも小さいものは数ミリサイズからいるわけで、種類を増やすだけでなく一つの種類でいろんなサイズを揃えられることもウニ・コレクションの楽しみの一つです。

(ミ)