春ですね。
雪解けと共に大地が静かに音を立てて動き始めました。四季がはっきり分かれていて、海の幸・山の幸と、食材の豊富なこの上越地方は、人が心豊かに暮らす風土をともに併せ持つ地域と言えます。
私は、減農薬・無農薬での米栽培を生業としている農家です。

「身土不二」「地産地消」と言われる中で、日本人が「三里四方(12km)」で食材を求めて暮らす生き方が最も理想的だと言われてきたことも、今では忘れ去られようとし、スーパーは海外からの輸入品であふれています。安全・安心よりも安くて手軽さを求める風潮に危機を感じています。

そんな中で私は栽培されたものばかりでなく、身近な自然に生えている植物が、実は「医食同源」の言葉通りに最も生命力を高め、薬膳にも通じるのではないかと考えています。
野草を自然からいただくことは、普段の食生活をより豊かにし、殺伐とした現代の環境に負けない身体を守る役割も持っているように思います。
人間の健康は食べ物が大事。ちょっと手間がかかっても春の息吹を感じながら「食べたり」「飲んだり」「見て楽しむ」生活を始めてみませんか。

以上のことを踏まえて、テーマである食を中心にした山野草の楽しみ方についてこれから何度かに分けて書いていきますが、例えばどんなものがあるのかをまとめておきます。


  1. 食べて楽しむ
    乾燥(干物)・ 煮物・ 和えもの・ てんぷら・ 漬け物・ ご飯と炊き込み・ 炒めもの・餅に入れる・ お菓子・ 団子・ ホットケーキ・ ゼリー・ つくだに
  2. 果実酒で楽しむ
    葉・ 茎・ 実・ 花・ 全草
  3. お茶で楽しむ
    葉・ 茎・ 実・ 花・ 全草
  4. 生薬として利用する
    葉・ 茎・ 実・ 花・ 全草
  5. 見て楽しむ
    姿・ 花
次回からは、おすすめの山野草を具体的に取り上げてそれぞれの楽しみ方をご説明させて頂きますのでよろしくお願いします。

富永農産 〒942-0265 上越市三和区神田1256 TEL&FAX 025-532-3027
E-mail︓t-sumiko@joetsu.jp
https://www.joetsu-tokusan.jp/shop/48.html
合鴨を使った無農薬有機農法で作った安全でおいしいお米をぜひ食べてみて下さい。

※ 富永幸司さんは三和区神田で、奥様と長男の暁さんと御家族で無農薬有機農法による米作りをされています。また本業のお仕事の他にも地元の文化を守り発信するなど幅広く活動されています。
暁さんはかつて東京で20年に渡りフランス料理の専門店で活躍されていましたが、料理を通じて今度は生産者として美味しい食材を提供したいと考え、現在はこちらに帰られて幸司さんと一緒に仕事をされています。富永農産のお米は全国の御客様に直接販売されるほか、東京マルシェなどにも出品されて高い評価を受けています。